日本クリンゲージ
株式会社
日本クリンゲージ(株)を訪問させていただき、管理部の井黒大志主任よりお話をお伺い致しました。
日本クリンゲージ社は、昭和28年に直視式液面計、ピストンバルブ、特殊高圧バルブ等の事業を開始されました。日本における直視式液面計専業メーカーの草分け的存在の老舗企業です。お取扱い製品は産業用であるところから、一般的には馴染みがないので出来るだけ分かり易く製品のお話も交えてお伺いしようと思います。
e-works: 日本クリンゲージはどのような事業をされているかご紹介をお願いします。-
井黒様:まず事業を取りまく環境からお話ししましょう。近年の電力発電方式の多様化や石油精製、石油化学のグローバル化やシェールガス、電気自動車等の技術革新によって世界の産業構造の急速な変化が待ち受けています。例えば電力業界をとると3.11大震災以降供給責任の重要性が非常に高まりました。このような環境の変化をとらえ弊社はお客様のニーズを先取りしてお客様の業界発展に寄与できるよう絶え間なく技術革新を行っています。
弊社のお客様が属する電力、石油精製、石油化学などの業界では操業の安定運転、安定供給が産業全体を支える使命となっています。弊社ではコア技術を向上させて、超低温から高温、高真空から300気圧を超える超高圧までといった使用条件の拡がりと多様化、耐腐食性に対する素材面での技術対応能力と、豊富な導入経験の蓄積、徹底した品質管理、製造過程の規格化に注力し、安定した高品質の製品を提供してきました。
この結果、耐圧1000Kgf/cm2の実績を持つ、ガラス融着金属環-クリンポート(日、米特許)及びその応用機器である、クリンポート型2色水面計、テフロンPFAコーティングガラス(日特許申請中)、マグネット・フロート式液面計(日特許)等々、世界に例を見ない独創的新技術製品の開発が成功しKLINGAGEブランドに対する信頼と評価が不動のものになっています。今後はKLINGAGEブランドを世界に広めて行きます。
e-works: では主力商品である液面計とはどのようなものなのでしょうか?-
井黒様:液面計とは、流動性物体相互間の境界面を測定する計器のことです。
流動性物体相互間の境界面とは、気体と液体、液体相互間及び気体と粉体等の境界面のことでこれらを総称して「レべル」と呼びます。液面計(レベルゲージ)の種類は各種ありますが、代表的なガラスゲ一ジ式(直視式)とマグネットフロ一ト式(間接式)について原理を紹介します。液体の入った容器(タンク)の気体部と液体部に、連通する管を取付ければ容器内の液面と連通管内の液面は等しくなります。この連通管部にガラスを設置すれば液面位置を直接目視することが出来ます。連通管型を取付けないで容器に直接液面計本体を溶接するタイプ(溶接型/ウェルドオンゲージ)も有ります。この方式の液面計をガラスゲージ式(直視式)液面計と呼びます。
基本的な原理はガラスゲージ式と変わりませんが、レベル計(コラムチャンバー)内に永久磁石を内蔵したフロートがあり、液面の上下動によりフロートが同時に追従する。指示器は永久磁石を内蔵した回転子(フラッパー)で構成されており、フロートの移動によりフロート内の磁力は非磁性体のコラムチャンパーを通して指示部の回転子(フラッパー)を回転させるため、回転子(フラッパー)は反転します。
回転子(フラッパー)には表面と裏面に異なる彩色がなされており反転することで色変化を生じ、この色変化により液面位置を間接的に容易に確認することが出来る。この方式の液面計をマゲネットフロート式(間接式)液面計と呼びます。
- e-works: e-worksについてお伺いします。どのようにお使いでしょうか。
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井黒様:まず事務作業面からお話します。
従来、勤怠管理データは管理部門に集中管理していましたが、各部門の管理者に権限移管できるようになりました。これにより業務の重複を無くす事ができました。特に勤怠の承認業務については業務自身の整理再編を同時に行いましたので効率化がさらに促進されました。管理部門に残される給与計算の為のデータ集計や年休付与などの業務の効率性がアップしたのも言うまでもありません。
社員側からすると、神経を使う面倒な休暇残の管理が自動化されたので勤怠の申請を迅速にできるようになりましたし、傷病や欠勤などの情報がタイムリーにわかるので管理部門に頼らず自主管理ができるようになりました。次に管理面についてお話します。
勤怠管理システムを導入する事により、勤怠の各種データ(遅早回数、時間外、有休消化率などなど)、工数管理データなどいままで簡単に取得できなかったデータが整理された形式で提供され有効活用できるようになりました。これにより管理者のコストコントロール意識が高くなり、目標達成と生産性向上につなげる事が可能になりました。今後とも時間外を含めた社員の労働時間の効率的使用を目的とする管理の質的レベルの向上に向けてシステムの有効利用をして行くつもりです。
- 井黒様、貴重な情報をいろいろお伺いでき有難う御座いました。今後とも宜しくお願い致します。